生涯学習・市民活動人材育成講座「持続可能な活動のカタチ みんなのチカラを引き出すファシリテーション」
2021/12/16
今年度から、ワクティブこまきと連携し、「生涯学習・市民活動人材育成講座」を協力し合って開催することになりました。第1弾は、ワクティブこまきの講座です。
講師は、ケラマーゴ・ワークスの白川陽一氏。南山大学で教育ファシリテーションを専攻し、現在は社会教育士やユースワーカー(青少年支援の専門職)として活躍されています。産官学連携の持続可能な地域づくりのプロジェクトにも携わっていらっしゃいます。
参加者は、様々な分野の団体の方(地域のスポーツ団体の代表をされている方、国際交流のサポーターをされている方等)、生涯学習の講師をされている方、これからチャレンジしようとしている方、そして年代も様々でした。
初めに、「今日行うのは、概念学習ではない、ラボラトリー方式の体験学習です」というお話がありました。ラボラトリーとは実験室のことで、自分で自分のことを実験する、やったことないことで試す、試したことを振り返り見つめて、学びを取り出すこと、と説明されました。
アイスブレイクとして、お隣の人と「私が最近ハマっていること」を紹介し合うペアワークをすることに始まり、ところどころ小講義をはさみながら、後半はグループで実習「なぞのマラソンランナー」を行いました。グループで話し合い、協力し合わないと解答が出ない課題です。実習後、話し合いの中で、誰がどんな言動をしていたか、どんな影響があったか等を、グループで出し合いました。そして、この実習で気づいたこと、学んだことを付箋に書き出し、模造紙に張って、分類と統合を行いました。まとめを行う中で、思いのほか、多くのアイディアが出てきました。これによって、クイズに正解した結果より、結果に至るプロセスで起こっている「相手との関わりの中で起こっていること」の重要性を体験できたように思います。
最後に講師から、「ファシリテーションとは、人と人とが丁寧に関わる場を作り、支えることであり、その役割は、ファシリテーターという人が一人で担うわけではなく、メンバー一人一人が担ってできることである」というお話がありました。参加者の方々は、この講座の中でおおいに実感されたので、今後の活動に活かされることと期待しています。