名古屋経済大学連携市民講座「ストレスマネジメントでコロナ禍を乗り切ろう」
2022/05/29
コロナ禍は、感染症という病気だけでなく、心にも大きな影響=ストレスをもたらしています。今回は、名古屋経済大学学生相談室専任カウンセラーで臨床心理士・公認心理師の野副紫をん先生を講師にお迎えし、自分でできるストレス対処法「ストレスマネジメント」について教えていただきました。
まずは、コロナ禍に特徴的なストレスのお話がありました。世界的にもうつ病が多くなったそうですが、日本は、特に若者や女性への影響が大きいとのこと。自殺率も増えたそうです。
ストレスをどのようなときに感じるか、その時体や心はどうなってしまうのか、自分の様子をチェックシートに書き出してみました。何人かの方に、マイクを向けると、ご家庭や会社など様々なことでストレスを感じていることを話されました。また、それを乗り越えるために、朝早く散歩をしたり、食事中にクラシック音楽を聴いたりといろいろ工夫をされているとのこと。まずは自覚して対処してみることが大事なようです。
ストレス対処法として「リラクセーション法」を実習しました。先生の掛け声で、爽やかなくつろげる景色をイメージしながらの呼吸法や肩の上げ下げを行いました。行う前と後に、脈拍測定をしましたが、ほとんどの方が、後の方がゆっくりになっていて、その効果を実感されたようです。
「ストレス対処習慣チェック」もシートを使って行いました。チェック項目の一つ一つが、ストレスに打たれ強い人の生活習慣や生活態度になっていて、当てはまらなかったものに気を付ければストレス度は下がりそうです。
最後に先生から「一線を越えてしまわないための大事なポイント」として➀一人にならない(直接会えなくても電話やメールでもよい)②規則正しい生活③無理しすぎない、というお話があり、講座は終了しました。