ゆうゆう学級 半日社会見学「紫陽花の寺(音楽寺)と円空を訪ねて」

2022/06/18

ゆうゆう学級(6月15日)

本日のゆうゆう学級は、紫陽花と円空仏で有名な江南市の琴聲山(きんせいざん)音楽寺へ半日社会見学です。昨日梅雨入りし、あいにくの雨天でしたが、雨に打たれた満開の紫陽花が、瑞々しくきれいな彩りを見せていました。青、紫、濃いピンクにその濃淡と、色も種類も豊富な紫陽花に癒されるひとときでした。

境内には、眼病に霊験あらたかな観音堂、天井絵が見事な薬師堂、そして円空仏や発掘された軒丸瓦を展示する村国の郷歴史資料館等がありました。

頭に干支をのせた十二神将像、二頭身ながら、眼や手が荒々しく刻まれた迫力満点の荒神像などが展示してありました。展示物の後ろには大きな鏡が配置され、像の背面が見られるようになっています。

講師は、円空研究70年、日本円空学会顧問の長谷川公茂(まさしげ)氏です。

 

 

円空の仏像は、背面に文字が刻まれており、講師によると初期のものは、文字が刻み込んであり、後期の作品になると文字が墨書されているのだそうです。

円空は生涯で12万体の仏像を作ったとされ、北海道から奈良県まで日本各地に約五千三百体が現存しているそうです。名古屋の荒子観音には大きな仁王像があり、そのときに残った木っ端にも、一つ一つ目鼻口を刻み、多くの仏像を作ったそうです。

講師からは、私たちは罪深い、牛や魚、米などたくさんの命をいただいている。また生まれる時、場所を自分では選べない、しかし、選ばれて生まれてきたのですよと。円空仏の荒々しい姿の中にあるやさしい表情について説明があり、日々笑顔で過ごすことの大切さを教えていただいきました。穏やかな語り口からは、円空の心をたくさんの人に伝えたいという熱い思いが伝わってくるようでした。