ゆうゆう学級「写真が語る昭和の小牧~戦争の時代をへて~」
2022/07/10
第4回ゆうゆう学級は、塚原立志氏を招いて『写真が語る小牧の歴史』と題したお話をうかがいました。ジャズをはじめ、音楽にも造詣の深い講師の「130枚の写真を持ってきました。ライブ感覚で楽しく聞いてください」とワクワクするような自己紹介から始まりました。
どこから探して見えたのでしょうというような明治・大正時代や、昭和初期の小牧の様子を写した写真には、受講者の皆さんからも驚きの声が上がりました。
例えば、小牧山に残る石碑の由来・・・昭和2年11月18日の陸軍特別大演習時に小牧山で休息された場所が御野立聖蹟であり、昭和天皇が白馬にまたがる姿の写真もあり、この時は複翼機や戦車も参加しての大演習だったそうです。小牧山周辺の昔と今の比較には、あそこだ、この場所だろうねとうなずきながら。
毛織物で財を成し、女子教育に力を注ぎ、小牧町長にもなられた塚原嘉一氏、また教育総監になり、226事件で命を落とされた渡辺錠太郎氏など小牧の偉人の話もありました。全国から生徒が来る「名古屋陸軍幼年学校」も小牧にあったそうです。ここは、加賀乙彦の「帰らざる夏」に詳しく出てくるとか。
陸軍小牧飛行場や春日井に落とされたパンプキン爆弾の被害の貴重な写真も戦時中の状況を感じさせます。
最後は、市内を通る街道、徳川義直と小牧の祭りやオマント、徳川家園遊会、創垂館、徳川義親と八雲の関係など、ふるさと小牧のあれこれを写真でたどりました。本当にあっという間の2時間、興味深く歴史を学ぶことができました。