こまなびカルチャー講座「オーケストラを100倍楽しむ」②

2022/10/27

こまなびカルチャー講座「オーケストラを100倍楽しむ」の第2回も中部フィルハーモニー交響楽団ライブラリアンの志賀美保先生にお話を伺いました。中部フィルハーモニー交響楽団の歴史やオーケストラの楽器構成・ライブラリアンとしての仕事内容など、前回講座の振り返りで受講者の記憶を鮮明にしたところで、本日のメインイベントであるゲネプロについて伺いました。

 

ゲネプロとは最終リハーサルを意味し、途中で止まることなく、本番どおりに演奏を行います。そんな現場を見られることに期待感が高まるとと同時に、話し声や物音、携帯の着信音など一切出すことなく、ゲネプロを成功させなければという使命感のようなものも芽生えました。

コンサートを開催するにあたり、ライブラリアンをはじめとしたスタッフはどのような準備をするのか、そして会場設営で気を付けるべき事柄など多くのスタッフが成功に向けて努力をされていることが分かりました。また、設営風景を動画でも拝見させていただき、これから見学できるゲネプロ舞台の完成までのプロセスまで知ることができました。

そしていよいよ見学です。本番を直前に控えた指揮者と奏者。緊張感の漂う中で素晴らしい音色の演奏が始まりました。演奏を終えた後、指揮者が修正すべき点を楽譜で指示を出すと、奏者は即座に楽譜に目をやり、その通りの音を奏でる光景は、指揮者と奏者の信頼感や一体感を感じることができました。

 

講座後のアンケートでは受講者から大好評で、「オーケストラと言えば知っている気になっていたが、ライブラリアンというお仕事があることさえ知らず、またそのお仕事の内容がオーケストラの根幹を担うものだと知り、奥深さを感じた。今日は演奏する曲についての見どころなどを解説してくださり、とてもわくわくした。」などオーケストラについて深く知ることができ、ゲネプロ見学という貴重な経験が得られたという感想が多く寄せられました。