小牧の国宝・重要文化財
2019/09/22
ゆうゆう学級第9回は、郷土史家で愛知文教大学非常勤講師の栗木英次先生による「小牧の国宝・重要文化財」講座でした。先生は永く小牧の郷土史研究、文化財保護に携わってこられていますので、気持ちのこもった講座となりました。
小牧市では3件新しく指定文化財が増えたそうで、近々新しい冊子ができるそうです。今回紹介できないのをとても残念がっていました。
講座はまず国指定の重要文化財から。最初は正眼寺の「銅造誕生釈迦仏立像」ですが、由来・現状だけでなく、天を指す形から仏教の精神にまで話が及び、受講生の皆さんは興味深く聞いていました。
史跡として「大山廃寺跡」の説明では、地形図や古地図で尾張平野東部に置ける大山寺の位置を示し、東山道の重要地点にあり、影響力の大きさを説明してくださいました。今の姿を見ているだけでは、文化財の本当の意味は理解が難しいそうです。受講生は、うなずきながら聞き入っていました。
小牧高校正門(旧小牧中学校)の話から、旧小牧中学校講堂や西町の稲荷堂の話に進み、文化財指定はされていないが、今残す努力をしなければどんどんなくなっていくと、保護の大切さを力説されました。
時間が足りず、すべての文化財には話が及ばず残念でした。
秋の散策に熊野神社の五枚岩を見に行きたくなりました。