市民企画講座「絵を織る」 第1回

2019/11/22

 

市民企画講座「絵を織る」6回講座が開講しました。講師は、染織家の堀みど里先生です。好きな絵や写真から下絵を起こし、毛糸を使って手織りして絵に仕立てていきます。
初回の今日は、綴織(つづれおり)の基本の技法を学びました。綴織はたて糸が見えず、横糸の色だけが表面に出るので、横糸の色を変えることで絵を表現していきます。
早速織る練習です。小さな木枠に釘が打ってあるものを台として使います。木枠は油絵で使う市販のものです。上下の釘にたて糸を渡していきます。糸の張り方は強からず弱からず、全部同じテンションで張ります。初めての方ばかりで加減がわからず、皆さん先生に加減を見てもらっていました。
たて糸を張れたところで、いよいよ横糸をかけていきます。たて糸の半分を小さな板を差し込んで持ち上げて糸を通しやすくしたり、掛けた糸をフォークでトントンとたぐりよせたりして布を織ります。まるで小さな機織機のようです。
途中で違う糸に変える技法も習いました。手間はかかりますが、きれいに仕上げるために必須の技法だそうです。
初回入門編の2時間はあっという間に過ぎ、「描ける人は枠の大きさに合わせて、下絵を描いてみてください。織りの練習もできたらしてみてくださいね」と先生がおっしゃって終了しました。織る作業に慣れるまでまだ少し時間がかかりそうですが、好きな色の毛糸を使った世界で一つだけの作品が、それぞれどんなふうにできあがるのかが楽しみになってきました。