小牧に残る「尾張徳川家」
2020/11/07
本日の講座「小牧に残る『尾張徳川家』」の講師は、郷土史家の西川菊次郎先生でした。
先生は市文化財資料研究員として「織田信長と小牧」(叢書)等を中心になって編集されました。
また、多くの地区で地元の歴史・文化について講演を行っていらっしゃいます。
先生によれば、小牧市は近年、「信長の築いた小牧山城」を売り出しているが、それでも小牧との関わりで言えば「徳川家」の方が強く、多くのものが小牧に残されているようです。
1点目は4カ所しか残っていない藩主の墓所が小牧にある。小牧山に9代宗睦公の墓所があります。
初代義直公は定光寺、2代光友公は建中寺、7代宗春公は平和公園、その他の方は定光寺で合祀されているそうです。
2点目は尾張徳川家の菩提寺「建中寺」が廃仏毀釈により縮小されたとき、多くの建物が移築されました。
戦災等により多くが失われたが、御廟所が「西町の稲荷堂」に、山門が「龍音寺(間々観音)」と「西林寺」に残されているそうです。
3点目は神明社の春祭りは初代義直公が来遊された故事より、秋まつりは下賜された五本棒オマント奉納神事が起源とされているそうです。
その他にも、「蟹清水御殿」「お猿塚」「八雲町交流」と話は尽きませんでした。
初めて聞いた話。
改めて確認できた話。
様々ですが、学級生の皆さんはうなずきながら、メモを取りながら真剣に聞き入っていました。
徳川美術館を作り、八雲町との関わりが深かった19代義親公も、多くのものを小牧に残してくださったそうで、調べてみるのも楽しいとのことでした。