小牧山魅力再発見 自然観察会
2020/11/20
本日の講座「小牧山魅力再発見 自然観察会」の講師は、園芸家・植物ガイドの梅村隆先生でした。
先生は東山植物園や明治村のガイド、市民講座等の講師を幅広く務めていらっしゃいます。
石垣の発見で注目される小牧山ですが、今日は小牧山の多様な植物に注目しました。
先生によれば、徳川家に保護され大木が数多くあった小牧山ですが、ゴイサギの大群の生息により木々が衰退し、大正元年の台風と昭和34年の伊勢湾台風により杉・檜の大木のほとんどが倒木となったそうです。ただ、シイ・カシ・カエデなどは自然林に近い状態で残っているそうです。
自然観察会で最初の注目は、クズ・チガヤ・イタドリ(パイオニア植物)です。
人が入り、環境を整備すると、まずこれらの草が入って環境を荒らしていくそうです。
頷きながら聞いている方が多かったのは、皆さん困った経験があるのだなと思いました。
次は桜。
現在1200本程度小牧山にあるそうですが、ソメイヨシノはとても弱い種で寿命も60年ほどで、近いうちに植替えが必要だそうです。
桜のイメージがある小牧山ですので皆さんビックリしていました。
そしてタブノキ・シイ・ブナ等の広葉樹。
根を広げ、枝が折れやすいので倒木が少なく、小牧山の緑を作ってくれています。改めて下から眺めると壮観でした。
秋の1日を楽しめた観察会となりました。