市民企画講座「果樹の育て方」NO2

2020/12/09

    
 
全5回講座の2回目、今日のテーマは「カキ・ビワ・グミと病害虫」についてでした。
 
最初はカキ。長持ちする木ですが、60年過ぎたあたりから収穫が減るので、随時新しい木に植え替える必要もあるそうです。30cm程盛り土をし、水枯しない工夫をして植えるとのこと。剪定は高くなり過ぎないように、広がりすぎないように、数年毎に思い切りも必要。
 
花芽になる太い枝を残しつつ、細い枝、下向きの枝は剪定していくそうです。2年後を見据えて枝を切っていくとよいとのことで、実際に目の前で剪定していただきました。
 
「カキヘタムシ」「カキユスカシバ」が代表的な害虫で、薬剤も最後は仕方ないにしても、冬場の「荒皮削り」で駆除することを勧められました。
 
「ビワ」「グミ」は耐寒性もあり、悪条件でも育つのでお勧めの木だそうですが、可愛がって肥料や水をやりすぎると、枝ばかり茂って実が成らないそうです。庭木を可愛がらないのも難しいものです。
 
自然界では環境にあったもののみが生き残るので、薬をかけること等ないのですが、人間が果樹を育てる場合はそうもいきません。それでも自然の力を信じて、天敵を大事にして、なるべく薬を少なくすることを力説されました。
 
実物が目の前にあるので具体的でわかりやすく、受講生の質問もたくさんあり、真剣な受講が続きました。