市民企画講座「産前産後サポーター養成講座」 第2回・第3回

2021/01/10

第2回のテーマは「産後シェア弁当の試食とサポート活動を学ぼう」です。講師のコトトモさんが行っている産後シェア活動では、産後ママのお宅に訪問する際に、お弁当を手配して、産後ママとスタッフとみんなでおしゃべりしながら食事をするそうです。今回はお弁当を試食しながら、サポート活動の実際を体験する予定でしたが、コロナ対策のため試食は中止になってしまいました。
その代わりに、産後シェア弁当を作っていただいているK’s kitchen代表の勝田悦子さんにお話をしていただきました。
勝田さんはお子さんの病気をきっかけに食を学び、小牧市内に弁当店を起業されました。地産地消や身体に良いものを取り入れた食材・製法にこだわった愛情たっぷり弁当を販売されています。コトトモさんの活動に賛同されていて、産後ママの身体と心に寄り添えるようなあたたかいお弁当を考えて作っておられるそうです。
勝田さんのお話の後、コトトモメンバーから産後ママのお宅訪問の体験談も聞きました。
産後シェア活動において、まず食事を共にすることで共感が高まり、安心感や信頼をもたらす効果を生んでいることを実感した回でした。


第3回は、「専門職の方のお話を聴いてみよう」というテーマで、小牧市保健センター助産師の梶野葉子さんのお話を聞きました。
産後の女性は女性ホルモンが減少し、体の不調だけでなく心の不調も起こりやすく、産後うつまたはうつ傾向の割合が10人に1人くらいいるそうです。コロナ禍の今は4人に1人が産後うつの可能性があるという最新調査もあるくらいの危機的な状況で、周りが気付いて支援につなげることが重要だと話されました。
身近に子育てしているママがいれば、かけてあげて元気づく言葉は、「よく頑張ってるね」「上手に育ててるね」「ママ、いい表情していますね」など肯定的な言葉だそうです。逆に育児中のママを傷つける言葉は「気にしすぎだよ」「(大きな・小さな)赤ちゃんだね」「もっとこうしたら」など否定したり、意見したりする言葉だそうです。
産後ママが受けたいサポートは、育児・体調の相談や家事・育児の手伝いなどいろいろありますが、一番は、話をただ聴いてほしいのではと最後に話されました。
感想タイムでは、自分もうつだったのかなと思い当たることがあるとか、元気づける言葉はすぐ使えそうとか、みなさん積極的に発言されました。梶野さんのお話を聞いて、産後サポートへの理解が深まったようでした。