人工知能(AI)ができることは? ~人工知能の仕組みを理解して、触れてみよう~

2021/03/16


3月13日(土)、中部大学にて親子で人工知能(AI)を学ぶ講座を開催し、8組20名の方が参加されました。講師は、工学部情報工学科准教授の山下隆義先生です。
AIロボットと言えば、ドラえもんや犬型ロボットのアイボが親しみのあるところですが、車の自動運転や、いろいろな作業をする機械などで研究が進んでいると説明がありました。人が機械に情報(画像)を覚えさせることで、機械に内蔵されたカメラが目となり、その場の状況を自分で判断し動くことができるようになるとのことです。
実際に「AIを作ってみる」実習を行いました。パソコン付属のカメラに向かって、手でグーとチョキとパーを作って、それぞれをいろいろな角度で撮影しました。その後カメラに向かってジャンケンをすると、今何を出したのかパソコン上に答えがでます。沢山の写真を撮れば撮るほど、言い換えれば、機械に勉強させればさせるほど、正解する確率があがることが分かりました。
山下先生の研究室の学生さんもお手伝いに来てくださり、AIカメラを搭載した小さな車を、道路が描かれたおもちゃのマットの上で自動で走らせるデモンストレーションや、商品を見分けるAIカメラの説明を行ってくださいました。子どもさんから「車の下についているその部品は、どうして必要なの?」と質問されて「これは必要のない部品だよ。よくわかったねえ」と、タジタジになって答えている場面が見られるなど、楽しく交流している様子がうかがえました。
講座が終了した後も、希望者は中部大学が企業と組んで世界で第3位になった、ロボットの国際大会「アマゾン・ロボティクス・チャレンジ」の様子を撮ったビデオを見たり、実際のロボットを見学しました。参加者は、世界の最先端のAI技術に間近で触れ、驚きを感じるとともに、未来の技術の発展に大いに期待を持たれたようです。お子さんからも親御さんからも、AIの勉強をもっとしたいという感想が聞かれました。