私の感性発見!~ボディーワーク講座~

2021/03/30

 
講師は南山大学名誉教授のグラバア俊子先生です。大学ではもっと時間をかけて行う教育プログラムである「ボディーワーク」を3時間にギュッと凝縮した講座を行っていただきました。
はじめのアイスブレイクの意味も込めて、「今日の私はなにいろ?」というワークを行いました。好きなクレヨンで白い紙にそれぞれが描いたものを、お隣の席の人と見せ合ってどんな気持ちを込めたのか話し合いました。同じ色を使っている方は共感し合ったり、全然ちがう色や形に驚き合ったり、自然と朗らかな雰囲気になりました。
その後は少し静かに、鼻から息を吸って全身がふわーっと膨らむイメージで呼吸する「赤ちゃん呼吸」を体験しました。あたりまえすぎて普段気が付かない自分の呼吸の仕方に目を向けるワークでした。
今日の講座のメインは「ものを知る実習」です。参加者は目を閉じたまま、それぞれの前に置かれたもの(紙に簡単に包まれたビー玉や金平糖やラムネ。受講者は中身を知らされません。)を、視覚以外の五感を使って探ります。目を開けて、それが何だったか、中身が知らされないまま、クレヨンで描いてみます。前に置かれていたものは全員同じでしたが、描かれたものは、いろいろな形や色でした。そこからわかることは、同じ時間・空間を共有していても、体験している感覚は違うということ。それは五感の用い方は一人ひとり特徴があり、五感がそれぞれ与えてくれる情報が違うからです。性格や行動の特徴と思われていたことが、実は五感の用い方の特徴かもしれないとのことでした。
その後チェックリストを使って、さらに自分の五感の特徴を調べてみました。あまり使っていない感覚があれば、それを意識して用いることが自分の可能性と世界を広げ、他人への共感力もUPするそうです。五感を磨くことが、人間関係をスムーズにすることにつながるとは!これから心掛けていきたいですね。
受講者からは、自分の五感の使い方を知ることができて良かったという感想が多く聞かれました。コロナで人と関われないことで、五感もあまり使っていなかったと気付いた方もいたようでした。