こまなびカルチャー講座「おうち時間を楽しく その1~プロに学ぶ本格的なシフォンケーキ~」
2021/11/07
シフォンケーキといえば専門店もあるほど、今では日本で最も一般的な洋菓子として知られています。このシフォンケーキを、今から40年ほど前に日本に紹介し広めたのが本日の講師岩田有司氏です。遡れば、高校時代、留学先のカリフォルニアでホームメイドのシフォンケーキに感動したのが、始まりだったそうです。
最初に講師によるデモンストレーションです。今日は、業務用の23㎝シフォン型を使用。まず、卵を卵白と卵黄に分けます。新鮮な卵なので、割った後、手で卵黄だけすくい取ります。卵白には、食塩と少量のクリームオブタータ―を加え、ホイップします。左手にハンドミキサー、右手にゴムベラを持ち、ふんわりきめ細やかな泡を作ります。両手遣いがコツの1!
オイル・水・卵黄を軽くホイップしたものに粉・BP・グラニュー糖を加えます。とろりとクリーム色でなめらかになります。ホイップした卵白を半分加え、白と黄色のまだらがなくなるように、へらを下から持ち上げるようにして混ぜます。これがコツの2!
次に、このクリーム色のものを残りの卵白の方へ入れます。へら遣いに気を付けて、縁から大きくさっくり混ぜます。これでふわふわの生地完成。もうおいしそうです。ここで注意点、オイルは質の良いものを使うことだそうです。今回はこめ油を使用しました。また、水にレモンの皮を加えてレモンシフォンにしましたが、このレモンもノンケミカルのもの。
さあ、型に生地を入れます。中に入った大きな空気の泡をとるため、最後に型の中をへらでくるりと一周、コツの3!よくトントンと型を落とすやり方もあるが、あれでは泡が消えてしまい良くないそうです。
ここで、型にバターを塗ったり紙を敷いたりはしないのかと質問がでました。講師曰く、型に生地がくっついていないと、逆さまにして冷ますときに落ちてしまうからと説明を受け、皆で納得。これもコツの一つでしょうか。余熱後のオーブンに入れ、約1時間。どのオーブンからもふんわりとやさしい香りが漂って、型の上からきつね色のシフォンがのぞいています。きれいな割れ目がとてもおいしそうです。時間短縮のため、今日は大きな冷凍庫で冷やします。その間、講師から様々な作り方のコツや説明を聞き、先にできあがった講師作のケーキと美味しい紅茶で試食をしました。生クリームとラズベリーを飾ったふわふわシフォンに大満足。あちこちで歓声が上がります。最後に、冷めたケーキを型から外す際の庖丁の使い方(コツの4!)を教えていただきました。